Acer ノートPC Aspire ES 13 の eMMC 搭載モデルに2.5インチ SSD を増設した話

 ものすっごい久々の更新です。

 AcerのノートPC に、「Acer Aspire ES 13」というシリーズがあります。
このPCには、HDD搭載モデルとeMMC搭載モデルとがあるのですが、今回のお話は、そのうちのとあるeMMC搭載モデル機器(ES1-332-F14P/K)に対し、2.5インチSSDを増設したお話となります。
 最終的には増設ができたのですが、なかなかすんなりとはいきませんでした。

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ASUS グラフィックボード Strix GTX 980 ti のファンを分解して修理する (後編)

 前回の記事で、ASUS グラフィックボード Strix GTX 980 ti のファンが故障したので、自分で直そう!となったのですが、分解の結果、どうやら軸受けが摩耗しているような感じであったので、軸受けを交換することにしました。

Original bearingASUS Strix GTX 980 ti の GPU ファンの軸受け

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ASUS グラフィックボード Strix GTX 980 ti のファンを分解して修理する (前編)

 店頭で備品として使用している、ASUS グラフィックボード Strix GTX 980 ti。

ASUS Strix GTX 980ti

 この冷却ファンが、どうやら故障したようです。

 どのように故障したかというと、なんというか、「ブルルン、ガタガタ」といった具合になるのです。多くの場合、回転をはじめてほどなくして停止し、また緩やかに回り始めるというものを繰り返します。たまに何の気まぐれか、ぼちぼち回転してくれているときにも、「キュルルン、チュチュン」などと、それはもうなかなかの音を出しています。イメージとしては、駅前の樹木にとまっている大量の小鳥がさえずっているような感覚です。
 Strix GTX 980 ti には3つのファンが搭載されていますが、そのうち真ん中のファンはあまり異常はなさそうな雰囲気なのですが、左右の2つのファンはよろしくなさそうな様子でありました。

 故障の原因に心当たりは…なくはないです。実は故障する少し前、ASUS のグラフィックボード制御ユーティリティ「AI Suite」で、ファン回転率を手動で変更していました。はっきりとは覚えていないのですが、多分80%~90%に設定していた気がします。で、それで PC をつけっぱなしでフル稼働させておりましたら、いつの間にか「ブルルン、ガタガタ」、「キュルルン、チュチュン」ですよ。
 確実にこれが原因だ!と断定はできないのですが、このくらいしか心当たりがありません。いらんことしちまった。

 幸い、モニタリングソフトなどでGPUの温度を確認してみると、ファン故障前と比べてそこまでの温度上昇は認められなかったため、直ちにどうこうなるものでもなさそうではありましたが、なにぶん騒がしいのと、やっぱりなんだかんだできちんと冷やしてくれていない感が二重に精神衛生上よろしくないことから、何とかすることにしました。

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HP 14-r200 シリーズのノートPC 14-r237TU のメモリ増量

 HP社のノートPC HP 14-r200 シリーズの一つ、 14-r237TU に対するメモリ容量アップのお話です。

HP 14-r237TUHP 14-r237TU

 情報を調べたり実際にメモリスロットカバーを開けたりするとわかる通り、この機種は、メモリスロットが一つしか搭載されていません(HP 14-r200 シリーズのうち、スタンダードモデルである「HP 14-r229TU」については2スロット用意されているのですが)。そのため、例えばこの機種のメモリを8GBにしたいとなると、現在取り付けられている 4GB メモリを取り外して、8GB メモリに交換する必要があります。で、今回はまさに 8GB にしたかったのです。
 しかし、HPのWebサイトにある仕様書を見てみると、「4GB (4GB×1) DDR3L-1333MHz (最大4GB)※4」の記載が。さらに注釈(※4)を見てみると、

「インテル(R)Celeron(R)プロセッサー搭載モデルに搭載されているメモリは PC3-12800 (1600MHz) ですが、仕様上 1333MHzで動作します。本製品のメモリスロットはユーザーがアクセスできるタイプではありません。上記仕様により最大メモリ数は標準搭載のメモリ値としています。

HP 14-r200シリーズ (仕様書)
– https://jp.ext.hp.com/lib/products/portables/personal/spec_pdf/14_r200.pdf

とのこと。
 …?どういうことだ? PC の仕様上、メモリの動作クロックが制限されることはままあるとして、メモリスロットは本体底面の裏蓋をパカっと開ければすぐにアクセスできるんだか。しかも「上記仕様により最大メモリ数は標準搭載のメモリ値としています」?どういうことでしょう?
 やろうと思えばメモリ容量の増量は可能ということ?

 パっとインターネットで検索したところ、当該機で4GBより大きな容量のメモリに交換した事例は見つけられませんでした。
 仕方ないので、もう少し詳しく調べてみることに。

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ROMライター EZP2013 を用いて ASUS マザーボード H110M-PLUS D3 の BIOS を復旧

 ASUS の Intel H110 チップセット搭載 LGA1151対応 Micro ATX マザーボード ASUS H110M-PLUS D3。
 入手後、色々あって不動の状態で今の今まで手元にある状況となっております。

 具体的な状況は、電源投入直後の POST 画面で、「Please enter setup to recover BIOS setting. Press F1 to Run SETUP」の表記となり、【F1】キーを押すと「Update BIOS To finish BIOS update, you have to select the same BIOS file (.cap file) again to continue update the BIOS. Please DO NOT shut down or restart the computer during BIOS updating.」となる、と。

 BIOS アップデートに失敗している模様。

 今回は、いろいろと試して試行錯誤しつつ、最終的に BIOS を復旧させたお話です。
 ちなみに、マザーボードのみでの復旧には至らず、ROMライターを用いて復旧させています。


 これから記載する記事は あくまで一事例であり、全ての同様の状況において効果的である保証はありません。 同様の症状を抱えており、以下手順をお試しになる方は「うまくいったらラッキー」程度にお考えください。
 また、意図しない結果となった場合にも当方は一切の責任を負いかねますので、自己責任でお願いいたします。

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拡張カードの PCI-Express 接続部の加工

 ここからは、前回の投稿で行ったPCI-Express x16 の接続部の加工手順を画像付きで掲載していきます。
 PCI-Express の接続部をぶった切るというものは、検索をかけるといくらでもその事例が出てくる割とメジャーな加工でありますので、それほど真新しい情報もないのですが、せっかくやったのでその時のお話を画像付きで記載します。

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DELL サーバ PowerEdge SC1430 に グラフィックカードを実装する話

 以前、DELL PowerEdge SC1430を Windows 7 から Windows 10 にアップグレードした記事。を書きましたが、その時、グラフィック機能の貧弱さ(失礼)について触れました。だったら「グラフィックカードを挿せばいいじゃん」という運びとなったのですが、今回は実際に PowerEdge SC1430 にグラフィックカードを導入したときの話です。

 2016年現在、グラフィックカードで用いられている接続規格はほとんどの場合、PCI-Express x16 というものなのですが、この PowerEdge SC1430という機種には、PCI-Express x16の挿込口(スロット)がありません。存在するは「x8」のスロットが2本だけ(ちなみにスロットサイズは「x8」のものですが、実際のデータ転送に用いられるレーン幅は「x4」)。

PowerEdge SC1430 Expansion slotsこの通り

 サイズが異なるため、当然、このままでは実装できません。

 ところで、PCI-Express は、以下の通りで「x1」「x4」「x8」「x16」が分かれております。

PCI-Express x1 x4 x8 x16

 そしてこの、PCI-Express の各規格には互換性があり、「x1」「x4」「x8」タイプの接続規格を持つカードを「x16」のスロットに挿し込んでも、問題なく動作します。「大は小を兼ねる」わけです。また逆に、「x16」タイプの接続規格を持つカードを「x1」「x4」「x8」のスロットに挿し込んでも、一応動作はします。

 「挿し込みさえできれば」ね。

 グラフィックカードには「PCI-Express x1」の挿込口に対応した既製品ならば若干数ありますが、現状、手持ちにはこのタイプはありませんでした。
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Antec のPCケース NINE HUNDRED のために 「インチネジ」 についてちょいと調べてみた

 Antec社製のPCケースに「NINE HUNDRED」というものがあります。
 このPCケース、HDDをマウントするユニットがフロント部からごっそり取り外しできるタイプなのです。

NINE HUNDRED HDD bay画像はAntec代理店のリンクスインターナショナルさんよりお借りしました

 で、これにどうやってHDDをマウントするかというと、フツーにHDDをスコっと入れて、フツーにネジでクルクル留めるのですが、そのクルクル留めるネジがフツーでないのです。何がフツーでないかというと、その「長さ」です。

Screw for NINE HUNDRED HDD bay画像は同じくリンクスインターナショナルさんより

 こんなに長い。
 このネジ、保守部材としてリンクスインターナショナルさんのダイレクトショップから購入可能なのですが、4本セットで¥600(税別)ですって(2016/10/29時点)。1本¥150。
 ネジ1本¥150…。うーん…。

 汎用のネジで何とかならんかな?

 ということで、ネジ探しをすることとしました。
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