拡張カードの PCI-Express 接続部の加工

 ここからは、前回の投稿で行ったPCI-Express x16 の接続部の加工手順を画像付きで掲載していきます。
 PCI-Express の接続部をぶった切るというものは、検索をかけるといくらでもその事例が出てくる割とメジャーな加工でありますので、それほど真新しい情報もないのですが、せっかくやったのでその時のお話を画像付きで記載します。

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DELL サーバ PowerEdge SC1430 に グラフィックカードを実装する話

 以前、DELL PowerEdge SC1430を Windows 7 から Windows 10 にアップグレードした記事。を書きましたが、その時、グラフィック機能の貧弱さ(失礼)について触れました。だったら「グラフィックカードを挿せばいいじゃん」という運びとなったのですが、今回は実際に PowerEdge SC1430 にグラフィックカードを導入したときの話です。

 2016年現在、グラフィックカードで用いられている接続規格はほとんどの場合、PCI-Express x16 というものなのですが、この PowerEdge SC1430という機種には、PCI-Express x16の挿込口(スロット)がありません。存在するは「x8」のスロットが2本だけ(ちなみにスロットサイズは「x8」のものですが、実際のデータ転送に用いられるレーン幅は「x4」)。

PowerEdge SC1430 Expansion slotsこの通り

 サイズが異なるため、当然、このままでは実装できません。

 ところで、PCI-Express は、以下の通りで「x1」「x4」「x8」「x16」が分かれております。

PCI-Express x1 x4 x8 x16

 そしてこの、PCI-Express の各規格には互換性があり、「x1」「x4」「x8」タイプの接続規格を持つカードを「x16」のスロットに挿し込んでも、問題なく動作します。「大は小を兼ねる」わけです。また逆に、「x16」タイプの接続規格を持つカードを「x1」「x4」「x8」のスロットに挿し込んでも、一応動作はします。

 「挿し込みさえできれば」ね。

 グラフィックカードには「PCI-Express x1」の挿込口に対応した既製品ならば若干数ありますが、現状、手持ちにはこのタイプはありませんでした。
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