Legacy 環境で DELL PERC H310 RAID コントローラを IT モード(HBA;Host Bus Adapter)化した際のお話です。
最終的には一応成功したのですが、紆余曲折を経てようやく成功したので、せっかくなので記事にしました。
結論だけを先に述べてしまうと、一番のポイントは、古いバージョンの sas2flash.exe を使用することによって IT モード化に成功した、ということです。
なお、あくまで Legacy 環境での手順となるため、UEFI 環境での手順は他の方の情報へアクセスしていただければと思います。
いきなり蛇足となりますが、背景を先にお話しします。
本題とは全く関係ありませんので、このページは飛ばしていただいても支障はありません。
当店には備品 PC が複数あるのですが、その中の一つに TYAN Toledo S5207 という、今となっては化石ともいえるマザーボードを搭載した自作の PC があります。
(さらに脇道にそれますが、このマザーボード、本体には特に型番の記載はなく、POST の画面では「TYAN Tomcat Whitmore Lake S5207 BIOS V1.02」と出るのですが、このワードでは全く検索に引っ掛かりませんでした。そのため、本記事中では検索でヒットする「TYAN Toledo S5207」の記述を用いることにしました)
元々は、このマザーボードが必要、ということで単体で手に入れたものではなく、以前に当ブログでご紹介したことのある、ONKYO HDC-1.0 という別の PC に搭載したかった CPU、Intel Core 2 Duo T7600 がセットで搭載されていたのを eBay で購入、という経緯で入手した、いわば副産物でありました。
そのままにしておくのもなんだしなぁ、ということで、備品 PC として使用する運びとなったのですが、このマザーボード、なかなかにクセの強い一枚であり、先ほどのお話の通り、CPU はモバイル向けのものが使用されていたり、拡張スロットは PCI-Express x8 が2レーンだけで、かつ後ろ側の切り欠きがなかったり、オンボードグラフィックアダプタ(ATI ES1000)の新しめのドライバがさっぱり見つからなかったり、ということで、よく言えば「取り組みがいのある一枚」、言葉を選ばずに言えば「わざわざ使うほどのものか…?」というものです。
で、わざわざ PCI-Express x8 対応のグラフィックボードを新しく購入するのもなんとなくシャクだったので、PCI-Express x16のグラフィックボードの端子部分を切り取って搭載することでオンボードグラフィックアダプタのドライバが見つからない問題を回避したり、手元にあった FUJITSU サーバから抜き取った LSI MegaRAID D2616(LSI SAS 2108ベース) を搭載して SAS に対応させたり、オウルテック製のガチャポンパッ!ダイレクトという、HDD 等の記憶装置を(3.5インチの場合は)ツールレスで PC に搭載できるようにするものを複数搭載したりと、いろいろと手をかけて、現在はサブのデータ取扱用 PC(主にデータ消去用)となっています。
これはこれで基本的にはしたいことができてはいましたが、問題もありました。
LSI MegaRAID D2616 を搭載していることで、電源投入後、それの初期化にかなりの時間を要し、OS の起動が遅くなってしまうことと、SAS ストレージを扱う際には逐一、RAID ユーティリティでそれぞれのストレージを単体の RAID 0化するなどして仮想ディスク化してから処理をする必要がある、ということです。
そういうわけで、ただの HBA が欲しいなぁ、手持ちの RAID カードを IT モード(HBA)化したいなぁと思っていたところでした…が、LSI SAS 2108 ベースの D2616 は構造上、IT モード化ができません。
そこで思い立って倉庫を探していて見つけたのが、DELL PERC H310(LSI SAS 2008ベース)という RAID カードでした。調べてみるとこのカードは、IT モード化させるにはド定番のカードであるとのことだったので、LSI MegaRAID D2616 に見切りをつけ、DELL PERC H310 を IT モード化して本機に搭載する、という運びとなりました。
…が、この H310 のITモード化、一筋縄ではいきませんでした。
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