DELL 純正ファームウェアを書き込んで再起動したら、16桁の SAS アドレスを書き戻します。
sas2flsh.exe -o -sasadd xxxxxxxxxxxxxxxx
画像では dir コマンドを実行していますが、これはクセでそうしてしまっているだけで、ここでは別に必要ありません。
またここでは、SAS アドレスが全て1となっていますが、これは先述の通り、私が SAS アドレスを控える前にチップ内のデータを消去してしまったため、便宜上のアドレスを書き与えているためです。いわば悪い例です。
なお SAS アドレスは、カード本体にシールで貼り付けられている場合もありますので、それを確認してみるのも手です。手持ちの H310 には、SAS アドレスのシールはありませんでした…。
ここまで終えたら、いよいよ IT モード用ファームウェア(2118it.bin)を書き込みます。
…が、しかし
sas2flsh.exe -o -f 2118it.bin
と、今までと同じ sas2flsh.exe を用いるとエラーになります。
ERROR: Cannot Flash IT Firmware over IR Firmware! Firmware Image Validation Failed! Due to error remaining commands will not be executed. Unable to Process Commands. Exiting SAS2Flash.
…とのこと。
これは「IR モード(RAID 機能あり)のファームウェアが今まさに動いている状態の上から、直接 IT モード(RAID 機能なし、素の HBA 化)のファームウェアを重ね書きすることはできません」という意味のエラーです。
sas2flsh.exe は安全装置として、動作中の異なる種類のファームウェアの上に、いきなり別系統のファームウェアを上書きすることを拒否します。これは「古いファームウェアを残したまま新しいファームウェアを書き込んで、中途半端な状態(いわゆる「文鎮化」)になるのを防ぐ」ための仕様です。
そこで登場するのが、はじめに用意しておいた、古めの sas2flash.exe です。先にも述べた通り、私はリネームして「sas2f_p7.exe」としておきました。名前は任意です。実行しやすいものがいいと思います。
名前を忘れたら、
dir
で、ファイル名を確認します。
これを実行すると…
NVDATA Product ID and Vendor ID do not match. Would you like to flash anyway [y/n]?
と聞かれますので、「y」を入力して、Enter。
しばらく待っていると…
と、完了します。
念のため、カードの状態を確認します。
sas2flsh.exe -c 0 -list
無事に IT モード化されているみたいです。SAS アドレスだけ不格好ではありますが、実用には支障ないので、まぁ良しとします。
最後に、電源を切り、実際に記憶装置を接続して起動させ、OS 上でその記憶装置が認識されることを確認して完了です。
【2026/08/20:新規投稿】