QNAP NAS ファームウェアリカバリ時の「No space left on device」「Error code: FW006」エラーへのひとつの対処法

【03.Firmware Recovery 実行】

 まずは、

user@debian:~$ sudo su

 root に切り替えます。

root@debian:/home/user# fdisk -l

 デバイス・パーティションの一覧を表示させます。
 ここでは、内蔵 USB フラッシュが「/dev/sda」と、Clonezilla 起動 USB フラッシュが「/dev/sdb」となっています。

root@debian:/home/user# cd /lib/live/mount/medium/

 Clonezilla 起動 USB フラッシュ直下へ移動します。

root@debian:/home/user# cp dom.img /dev/sda

 Clonezilla 起動 USB フラッシュ直下にコピーしておいた「dom.img」を、内蔵 USB フラッシュに展開します。
 ここでは展開先が「sda」となっていますが、環境により異なりますので注意深い確認が必要です。間違えて他のデバイスを選択するとその中身が dom.img で置き換わってしまい、重要なデータを失う恐れがあります。てかそもそも、最低限のデバイスしか接続しないようにしましょう。
 コピーが終わるまで、おとなしく待ちます。

Start shell

 こんな風にコピーが終わってプロンプトが表示されたら、

root@debian:/home/user# shutdown -h now

と入力し、NAS の電源を切ります。QNAPedia や他のサイトでは「再起動」とされていますが、個人的にはシャットダウンのほうが好みです。一応、Clonezilla 起動 USB フラッシュを取り外します。
 その後、再び電源を投入します。これにより、先ほど書き込んだファームウェアから NAS が起動します。

 電源投入後しばらくすると、Qfinder Pro 上にこの NAS が表れてくれますが、まぁ色々とおかしな状態ではあります。名前に「TEST」とついているわ、サーバータイプが「TS-ECXXX」となっているわ、「MACアドレス」が「00-00-00-00-05-09」となっているわ。

After flashing full firmware image

 これは、書き込まれたフルイメージがいわゆるテストファームウェアと呼ばれるものであるための現象であり、このままでは使い物になりません。
 ここまでは想定済。最新のファームウェアに書き換えます。

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