1. 画面解像度の調整 – FHDでの出力
再起動してログイン画面になったら、作成したユーザを選択。パスワード入力画面に切り替わったら、画面右下の歯車アイコンをクリック。「Ubuntu on Xorg」を選択。
この Ubuntu のデフォルトのディスプレイサーバーは Wayland なのですが、Wayland ではどうにもこうにも画面解像度の調整がうまくいきませんでした。古すぎるんですよね、PC が。そのため、Xorg に切り替えます。
ログインしたら、ターミナルを起動してとりあえず下記。
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo ufw enable
「帰ったら手を洗いましょう」とか「寝る前には歯を磨きましょう」とかと同じ感じで。
終わったら、いよいよ画面解像度の調整に移ります。
行うことを端的にいうと、/etc/X11/xorg.conf.d フォルダ内に 20-intel.conf ファイルを作成することです。
ターミナルを起動します。
1-1. Modeline 確認
cvt 1920 1080 60
今回の環境では「”1920x1080_60.00″ 173.00 1920 2048 2248 2576 1080 1083 1088 1120 -hsync +vsync」となりました。
1-2. グラフィックアダプタの PCI ID 確認
lspci -nnk | grep -iA2 vga
今回の環境では「00:02.0」となりました。これを、「PCI:0:2:0」と読み替えます。
1-3. 20-intel.conf ファイル作成
sudo nano /etc/X11/xorg.conf.d/20-intel.conf
これにより nano が立ち上がりますので、以下を記述。
Section "Monitor" Identifier "Monitor0" Modeline "1920x1080_60.00" 173.00 1920 2048 2248 2576 1080 1083 1088 1120 -hsync +vsync # 1-1で確認した Modeline を入力 Option "PreferredMode" "1920x1080_60.00" EndSection Section "Device" Identifier "Intel Graphics" Driver "intel" BusID "PCI:0:2:0" # BusID の""の中に、1-2で確認して読み替えた記述の PCI ID を入力 EndSection Section "Screen" Identifier "Screen0" Device "Intel Graphics" Monitor "Monitor0" DefaultDepth 24 SubSection "Display" Depth 24 Modes "1920x1080_60.00" "1600x900" "1366x768" "1280x720" "1024x768" "800x600" # Modeline を定義した画面解像度を""で挟み入力。ここでは"1920x1080_60.00"。他のもとりあえず記述しておく EndSubSection EndSection
直打ちでももちろんかまいませんが、面倒だったので作業用PCでメモ帳にコピペしてテキストファイルを保存し、USB メモリに移して HDC-1.0 に接続して、先のファイルをテキストエディタ―で開いてコピー、 nano にペーストしました。
【Ctrl】キー+【O(オー)】キーを押して、【Enter】キーで保存。
【Ctrl】キー+【X】キーを押して、nano を終了。ターミナルに戻ります。
reboot
再起動します。
再起動して再度ログインすると、無事に画面解像度が FHD (1920×1080) の状態でデスクトップが表示されるようになりました。
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