ここからが本番です。
本来であれば、残ったコレ自体が一つの部品(ASSY)であり、メーカー修理時にもおそらくこれ自体を交換することになるのですが、今回はキーボードのみの交換です。
キーボードを覆っている、マザーボードなどを固定するための金属板を取り外します。といっても、ネジで留められているわけではなく、プラスチックのリベットで何十か所もガチガチに固定されています。これらをすべてパキパキ取り外します。
同様の構造をしているキーボード交換事例では、はんだごてで溶かす手法を用いている場合もありますが、お好みで。
ひたすら取り外していくと、金属板が外れます。
これでやっとキーボードを取り外すことができます。
これだけのリベットを取り外したことになります。
新旧キーボード比較。
互換パーツは比較的よく出回ってはいるものの、「あ、パーツがある!修理できるぞこれ!」と軽く考えるとなかなかに大変なことになるという。
慣れてくると、パーツの形状を見ただけで「あぁ、これは工程の多いパターンだ多分…」とかわかるようになってきます。
キーボードと上側カバーともリベットで留まっていたわけで、このままキーボードをはめただけではキーボードが沈んだ感じになりがちです。それを避けるため、両面テープで補強を施します。
キーボードを取りつけ直します。
PC を元に戻すときは上記手順をさかのぼって実施。
金属板の固定方法につきましてはいろいろと方法があります。はんだごてで溶かすパターンで取り外した際には再度はんだごてで追いプラスチックをして接着する事例がちらほらみられますが、今回は強度を増したかったためあえて瞬間接着剤で接着。
プラスチックでの溶接では強度が心配であったのと、おそらく再分解時の手間はどちらでもそう変わりはないものと踏んで。
組立後、キーボードの入力チェック。無事に全キーが正常に入力されるようになりました。
ということで、今回の分解のお話はここまで。