DELL Inspiron 15 3520 のキーボード交換をお承りしました。
以前のノート PC であれば、PC をある程度分解して、キーボードをポンと取り外して&取り付けて、また戻して、といった工程で修理ができたのですが、ここ最近のノート PC のキーボードはパームレスト部(というか、本体部の上側のカバー)と一体化しており、交換の工程数が以前と比べて上がっています。というか、おそらくここ最近のノート PC の修理内容のうち、いちばん工程数が多いんじゃないか、といったレベルです。
備忘録がてら撮影した画像があるので、せっかくだから順を追って工程をおさらいします。
手順はあくまで今回の作業内容に沿ったものとなりますので、安全に作業できるのであれば順序は多少前後しても構いません。
なお、途中のバッテリ取り外しにより CMOS クリア状態となりますので、UEFI 設定変更をしている方はご注意を。また、BitLocker が有効な状態である場合には、念のため無効化しておいた方がいいかもしれません。
何はさておき、裏返してカバーを外します。
取り外したネジは、工程ごとにジッパー付きの小袋にまとめておいて、番号を振ったメモ紙も一緒に挟んでおくと再組立時にスムーズになります。
カバーを外すとこんな感じ。
次に、バッテリを取り外します。
SSD を取り外します。
液晶パネル部を取り外します。パネル部取り外しに先立ち、LCDケーブルと無線LANアンテナとをマザーボード・無線LANモジュールから取り外すのを忘れずに。
続けて、CPU ファンを取り外します。マザーボードとファンとをつなぐケーブルが非常に繊細なので注意深く。
CPU ヒートシンクを取り外します。グリスは組戻しの際に再塗布が必要となるため、CPU側・ヒートシンク側の両方とも今のうちに拭き取っておきます。他のパーツとかに着くと厄介なので。
ACアダプタの差込口である DC ジャックソケットを取り外します。タグがマザーボード下に埋め込まれているので、うまい具合に引っ張り出します。
フラットフレキシブルケーブルを取り外します。マザーボードと I-O ボード、マザーボードとタッチパッドとをつなぐケーブルは両面取り外し可能です。マザーボードとキーボードとをつないでいるケーブルも取り外しておきます。
この時点で、スピーカも取り外しておきます。
マザーボードと I-O ボードと、I-Oボード下にある電源ボタンとを取り外します。
電源ボタンを留めているネジの穴が小さいので、穴がなめないように注意。
ここまででひと段落といったところ。
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