QNAP NAS ファームウェアリカバリ時の「No space left on device」「Error code: FW006」エラーへのひとつの対処法

【7-2.仮説実行 2/2 ファームウェア更新】

(1) 接続デバイスの確認

[~] # fdisk -l

fdisk -lHDD は抜き取っています。ここでは「/dev/sdb1」が 更新をかけたいファームウェアの img ファイルが入っているパーティション

(2) 外部 USB フラッシュのマウントポイントを作成

[~] # mkdir /mnt/(任意のマウントポイント名)

Make mount point for usb flash今回は usbb1 という名前で作成

(3) USB フラッシュをマウント

[~] # mount -t (パーティションのファイルシステム) /dev/(ファームウェア img の入ったパーティション) /mnt/(任意のマウントポイント名)

Mount先ほど作成したマウントポイントへ、ファームウェア img の入った USB フラッシュをマウント

(4) マウントした USB フラッシュへ移動

[~] # cd /mnt/(任意のマウントポイント名)

Change current directoryUSB フラッシュへカレントディレクトリを移動

(5) USB フラッシュ直下に「HDA_ROOT/update」フォルダ作成

[/mnt/(任意のマウントポイント名)] # mkdir -p HDA_ROOT/update

Create 「HDA_ROOT/update」folder on the root directory of the USB flash-p オプションをつける

(6) USB フラッシュの中身を確認

[/mnt/(任意のマウントポイント名)] # ls -lh

ls -lhUSB フラッシュの中身を確認してみると…

Result ls -lhこんな感じになっている

(7) (状況に応じて) /mnt/update 削除
(8) (状況に応じて) /tmp/update_process 削除

[/mnt/(任意のマウントポイント名)] # rm -rf /mnt/update
[/mnt/(任意のマウントポイント名)] # rm -f /tmp/update_process

rm -rf /mnt/update

rm -f /tmp/update_process

 今回のケースでも要るのかなぁこれ。勉強不足だなぁ。

(9) 最新ファームウェアのイメージを作業用のものとしてコピー

[/mnt/(任意のマウントポイント名)] # cp (更新ファームウェア名).img (更新ファームウェア名)-work.img

Copy img file for executing update processサクっと打ち込めるファイル名がいい

(10) USB フラッシュ内の HDA_ROOT/update へ /mnt/update シンボリックリンク作成

[/mnt/(任意のマウントポイント名)] # ln -sf /mnt/(任意のマウントポイント名)/HDA_ROOT/update /mnt/update

Create a symbolic linkこれ(と、先の(2)のフォルダ作成)が最重要。
ここまで散々ダラダラ書いといてなんだが、はっきり言って本稿全体のキモはここだけな気もする

(11) アップデートシェル実行

[/mnt/(任意のマウントポイント名)] # /etc/init.d/update.sh (更新ファームウェア名)-work.img

Execute update shell

 正しくシェルを実行すると、するすると進んでいく。

Update started

 完了まで割と長い。
 アップデートが完了するまで(再度プロンプトが表示されるまで)、ひたすら待つ。
 よくわからなければ、キーボードもマウスも一切触らないのがよろし。

Update finishedこれで、アップデート完了

(12) NAS の電源を切る

[/mnt/(任意のマウントポイント名)] # poweroff

poweroff

 さて、なんとだべなぁ…

…次ページへ続きます

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