Windows 10 のブルースクリーン「SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED」のループが改善した一事例

 Windows 10 の起動時に発生した、「SYSTEM THREAD EXCEPTION NOT HANDLED」ブルースクリーンのループが改善した事例です。

 但し、これから記載する記事は あくまで一事例であり、全ての同様の状況において効果的である保証はありません。 同様の症状を抱えており、以下手順をお試しになる方は「うまくいったらラッキー」程度にお考えください。
 また、意図しない結果となった場合にも当方は一切の責任を負いかねますので、自己責任でお願いいたします。

 * * *

 EPSON製 ミニノート「Na03mini」(Windows 7 Starter 32bit) を Windows 10 Home 32bit にアップグレードしました。

 通常、Windows Updateを最新状態まで適用すると右下にポコっと出てくる 「Windows 10 を入手する(GWX)」アプリがこの機種では出現しなかったため、Microsoft の「Windows 10 のダウンロード」ページ から「メディア作成ツール」なるものをダウンロードして実行、 USBフラッシュメモリにて Windows 10 のインストールメディアを作成しました。
 スペックの問題もありそこそこ時間はかかりますが、何とかそのメディア経由で Windows 10 Home にアップグレードされました。

 元のWindows 7 Starter はクリーンインストールであり、 デバイスドライバはOS標準のもののみが適用されていた状態でした。
 Windows 10 へのアップグレード完了直後において、ドライバが未適用状態のデバイスが2つありました。 一つは「Intel Graphics media accelerator 3150」、もう一つは「ATK0100 ACPI Utility」というものです。 Windows 10 においては、どちらもインターネットにつながっている場合、 Windows Update から自動的に適用されるドライバです。

 ドライバの適用が完了した後で再起動を行うと、 メーカーロゴに続いて Windows ロゴが出て、読み込み中の円が出て来たかと思ったわずか数秒後に、

「SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED」

のブルースクリーンが出現しました。この後、自動的に再起動がかかります。
 その後、「自動修復」の画面になりますが、しばらく待っていると再度ブルースクリーン画面となり、 自動的に再起動がかかります。 以降、これが延々と続きます。

 アップグレード直後に、システムイメージのバックアップを取っていたため、 そこから修復するために予め作成しておいた「(Windows 10 の)システム修復ディスク」から起動を試みましたが、 なぜかブルースクリーンが出現しました。 はじめはディスクの作成を失敗したか、と考え、 念のため他のPCでそのディスクから起動してみたところ問題なく起動したため、 ディスクの問題ではなさそうです。

 「これは困った」ということで、仕方なしにあらかじめバックアップを取っておいた、 Windows 7 のシステムイメージから復元するために Windows 7 のインストールディスクから起動させました。 その際、ダメ元で「スタートアップ修復」を試みました。 とはいえ、OSが異なるため、当然失敗します。

 仕方なしにいよいよイメージから復元しようとした際、誤って再起動をかけてしまいました。 そしたらなぜか、Windows 10 が起動したのです。ドライバも適用されていました。

 その後、問題の切り分けを行うために先の2つのデバイスドライバを一つづつ適用してみたところ、 どうやら今回のブルースクリーンは「ATK0100 ACPI Utility」が出していたもののようでした。 上記方法でブルースクリーンループを回避した後は、ドライバも適用され、 再びブルースクリーンが出現することはありませんでした (とはいえ、長いスパンで動作の検証を行っているわけではありませんので、 その後の動作については何とも言い切れない部分もあります)。

 ちなみに、Windows 8 の回復ドライブでも同様の手順を試みましたが、 やはり起動途中にブルースクリーンが出現してしまい、 改善を導くことはできませんでした。 こちらも他のPCでは起動できたため、ドライブの作成過程で問題が生じた可能性は低いと考えられます。

 さらにその後、挙動の再現性を検証しようと Windows 7 のバックアップの復元から Windows 10 のアップグレードを繰り返していたら、 なぜかいつの間にか、ドライバ適用後に再起動を行ってもブルースクリーンが出なくなってしまっていました。
 結局、なんだかよく分からないまま症状が見られなくなってしまいました。
(今回使用したものは Windows 7 の「インストールメディア」であったので、 Windows 7 の「システム修復ディスク」で症状の改善が見られるか否かの検証がしたかったのに…)

 * * *

 ということで、
Windows 10 の「SYSTEM THREAD EXCEPTION NOT HANDLED」ブルースクリーンの永久(?)ループが、 Windows 7 インストールディスクによるスタートアップ修復により症状が見られなくなった
という事例のお話でした。続報のある場合にはページを更新します。

…次ページへ続きます

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